JGワークスで扱うレザーは、野球のグローブ革をルーツにする堅牢で、かつ柔軟性に富むレザー。
オイルドレザーの一種で、カウハイドに十分オイルを染み込ませたものです。
しなやかな風合いが魅力ですが、堅牢性が高く、コシが強い。また、傷がついても 手で擦るだけでほとんど消えてしまうというメリットがあります。現在では一般的な素材として広く普及して います。

一般に成牛皮のように25ポンド以上ある厚く重い皮をハイド(Hide)、 仔牛皮のように薄くて小さい軽い皮をスキン(Skin)と呼びます。

 

ステアハイド

主にアメリカから輸入され生後3~6ヶ月で去勢した、生後2,3年の成牛です。厚くて丈夫で品質が安定していることが特徴です。柔軟性があり、丈夫ですが、そのままでは腐ったり、乾いて硬くなったり、収縮したりします。そこで薬品を使って本来の状態を維持する方法が考え出されました。
その加工方法を「なめし」といいます。なめす前のものを皮(スキン)なめしたものを革(レザー)と区別します。ちなみに皮の繊維はコラーゲンというタンパク質からできていて染色性や吸水性の高さは生糸以上だといいます。

家具や革手工芸にもよくこのステアハイドが用いられています。財布の素材にもこのステアハイドがよく用いられており、全体的に牛革であれば質感が安定していて使いやすいものであることが多いです。

 

オイルドレザー

通常、なめし後にオイル入れ(加脂)されるのは普通ですが、オイルドレザーの 場合、これに回転式ドラムなどを使って再度オイルドアップされます。 素朴な風合いとしっとりとした手触りが特徴となります。

また、「雨に強い」 「傷が入っても指などで擦ることで大概は消すことが出来る」「使うほどにオイ ルが繊維に深く染み込んで風合いと光沢が増す」などの特色もあげられます

 

コンビネーション鞣し(なめし)

名前の通りタンニン鞣しとクロム鞣しを組み合わせた鞣し方法で、タンニンなめしのような風合いにクロム鞣しの経年変化の少なさを兼ね備えています。主にアパレル商品(革ジャンパーやブーツなど)や野球のグローブの革に用いられています。

木の皮や果実など、天然の植物から抽出されるタンニン成分だけで鞣した革よりも、色合いなどの経年変化に強いという特徴があります。